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Ubuntu Story

  • s-shibata

珈琲の香り

随分と昔の話になりますが、大学を卒業したあと、ヴェネツィア建築大学に留学していました。数年間の滞在期間中に魅了されたのは、多くの留学生と同じようにイタリア料理やワインの美味しさ、そして、香ばしい苦味のあるエスプレッソでした。イタリア人はエスプレッソとは言わず、Caffèと呼び、とても日常的なものです。例えば、アパートの大家さんに家賃を納めに行くと、マダムが真っ先にエスプレッソを淹れてくれ、近況について話すのが日課でした。「大学の勉強ははどう?ご両親は元気?」「どこのレストランが美味しいのですか?」などとたわいのない話をするのが楽しみでした。今でもエスプレッソの香りに出会うと、マダムと過ごした穏やかなあの時間を思い出します。こんな経験からか、僕にとってのエスプレッソとは、高価なコーヒー豆をすご腕のバリスタが淹れる芸術品のようなものではなく、何気ない日常の中のちょっとしたスパイスのような存在です。

Ubuntuでも香り高いCaffèを提供しています。是非、お楽しみください。



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